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プロフィール

じゅんです。

チェロ好き63歳主婦です。

チェロを47歳から習い始めて、49歳からは市民オーケストラのチェロパートで弾いています。

音楽は何でも好きですが、やはりクラシックは格別です。演奏も、鑑賞も好きです。

学歴ならぬ楽歴は次の通り。

戦時中育ちの両親の音楽への憧れから、母親主導で、小中学校の9年間はピアノ、小5~中1にフルートを習っていました。小5~高1の6年間は市の少年少女合唱団、高校の部活でマンドリンオーケストラに所属、長じて結婚してからも音楽と関わっていたくて、2児の子育ての傍らピアノ調律師の修行(引退間近のおじいちゃん調律師に弟子入り)をしてフリーランスとして開業、それに子どもの幼稚園や学校でのママさんコーラスに所属してゆるく活動してきました。

47歳、チェロとの出会い

せっかく親にいろいろな楽器を習わせてもらったのに、どれも熱心でなく、どの楽器も歌も中途半端で人前で演奏できるレベルではありませんでした。唯一、楽器を習っている過程で、自分に絶対音感というものがある、とわかったことでピアノ調律師を志したものの、転勤族の夫について引っ越しに次ぐ引っ越しで、継続的な仕事が難しく挫折(泣)。

「あ~あ、なんだかなぁ…」このまま不完全燃焼で終わるのかなぁ。

そんな私に、47歳で運命の出会いが! 

年末に市民オーケストラと共に歌うベートーヴェンの第9「合唱」にママさんコーラスで参加した時のことです。

ひな壇で歌う自分から見て、眼下で楽器を息を合わせて身体をさざ波のように波打たせて楽器を奏でるオーケストラを見て、雷に打たれてしまったのです。

「うわ、この音の渦の中で楽器を奏でる一員になりたい…!」

第9が終わった後、興奮冷めやらぬままに、隣のママ友に「ねえ、今から習うならどの楽器ならできると思う?」と尋ねてみると、「チェロなら、還暦記念に習い始める人もいるって聞くけど?」というご意見。

そっか~。チェロかぁ!

音域が人間の声に近いと言われていて、お母さん的な、歌で言えばアルト的な魅力があるよね。。

フルートは習ったことがあるけど、ほとんどソロのパートで自信ないし、幼少のみぎりから習い始める方が多い印象のヴァイオリンは、初めから無理そうな感じだけど、もしかして、チェロなら…。

いて座のO型で猪突猛進の私、やりたい、となると居ても立ってもいられなくなって、帰宅するとすぐに、近所でチェロを習える教室を検索していました。

No Cello, No Life

そして次の週には、プロオケを引退したおじいちゃん先生に入門を果たし、単調なボウイング練習から始まって、スケール、練習曲、ポジション移動、と無我夢中で練習しました。

ある日、家で夜の8時過ぎに弾いていたら、前のお宅の奥様から「すみません、楽器の練習は8時までにしていただけませんか。。。」と苦情もいただいてしまったほど。恥ずかしい。

意を決して言いに来てくださったのでしょう。今まで不愉快な雑音をお聞かせして申し訳ない(汗)。

それからは夕方からは鉄のミュートで音を殺し、さらには家族旅行の旅先、夫の単身赴任先のマンションでも練習ができるように、ヤフオクでサイレントチェロまで購入して持ち歩きました。

あの、第9で味わったような音の渦の中に飛び込みたくて、オーケストラに入ることを目標に、先生に与えられた課題を、一つ一つクリアしていきました。

もはやチェロのなかった人生にはもう戻れないし、戻りたくない。

チェロは夫と共に人生の相棒となりました。

ついにチェロでオーケストラに入団

2年が経ったころ、先生に相談して、通える範囲の距離で、オーディションのない(ここ大事)市民オーケストラを探して、練習の曜日や時間、場所の条件に合うところに見学に行き、入団を決めました。

見学の時、私は楽器も持たずに行き、文字通り見学だけしたのですが、その後に団員として新しい方が見学に来るときは、必ず楽器を持って、パートに加わって弾いてみるのが当たり前と知ったのでした。

そして、初めての合奏の時は、数小節休み、などの時に、何度も楽譜のどこを弾いているのか分からなくなってしまい(これを「落ちる」と言います)、おろおろして、そのたびに隣の先輩が楽譜を弓の先で指し示くれたものでした。恥ずかしい。

そして、たとえオケがどこを弾いているのか分かったとしても、初見では(初見でなくても)技術的に難しすぎて、自分には弾けないので、白玉の二分音符や全音符を狙ってキーキーと控えめに弾いてみたりしていました。 

チェロはほとんどの部分をパート全員で弾くので、特に入団初めの年は、弾けない部分はエアチェロでごまかし、上手な皆さんに弾いてもらっていました。返す返すも恥ずかしい。

そして15年の時が流れて、オケのメンバーも入れ替わり、世代交代が進んで、初々しかった?私も、おびただしい数の大作曲家の交響曲や、様々な楽器との協奏曲を演奏させてもらい、自分で言うのもなんですが、技術もだいぶ向上し、どんな曲に遭遇しても慌てず、練習がすべてを解決する、と信じられるようになりました。

今や押しも押されもしないお局様的メンバーとなった今、チェロを始めたころの気持ちを思い出して、私と同じようにレイトスターターで、中高年以降にチェロを始めた、または始めたいと思っている方のためになるようなお話を発信できたらいいな、と思って、ブログをはじめました。

それに、オーケストラやクラシックのコンサートなど、音楽かいわいの情報も皆さんと共有できましたら嬉しいです。

お付き合いいただけましたら幸いです。

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